−20℃〜+10℃の温度帯設定、少量でも容易にアウトソース可能
NIPPON EXPRESSホールディングス傘下の日本通運は10月2日、ECサイト構築支援のShopifyとAPI連携した物流Webアプリ「DCX(デジタル・コマース・トランスフォーメーション)」のアウトソーシングサービスで、食品や飲料など温度管理が必要なアイテムを取り扱うEC企業向けに、冷蔵・冷凍のサービスを新たに始めたと発表した。
(日本通運提供)
「DCX」はD2C(企業からの直販)向けに、Shopifyとリアルタイムにデータを連携させ、ユーザー自身が作業進捗や在庫明細をインターネット上で確認できる物流Webアプリ。
昨今、食の多様化や鮮度維持輸送への需要が高まる中、ECをはじめとしたD2Cビジネスでも、少量からでも簡単に温度管理することが可能な物流フルフィルメントに対するニーズが増えているのに対応する。
日通は関東エリアの倉庫内に、−20℃〜+10℃の温度管理が可能な設備を新たに設け、在庫を委託するDCXの利用企業に対し、「月額基本料金+個建料金」で、少量の出荷からでも簡単に取り扱うことができるようにした。
温度管理を徹底するため、倉庫内部に設置した専用の機器から定期的に温度情報を取得し、日通のサーバーへ連携することで温度の推移や状況を監視できる仕組みを設けている。
併せて、ShopifyとAPI連携されたクラウド型のWebアプリのため、初期の導入も簡易で、インストール後はインターネット経由で、いつでもどこでも在庫やフルフィルメントの進捗を確認できる。
NXグループのオペレーションやノウハウを活かしながら、消費期限の管理や注文の即日出荷に加え、ちらしやノベルティの同梱、オリジナルカートンの制作など、売り上げやブランドの拡大に向けた多彩なソリューションも提供する。
(藤原秀行)