農産物集約機能を強化、モーダルシフトや拠点間チルド輸送なども積極展開
青果輸送を手掛ける福岡ソノリク(佐賀県鳥栖市)は10月22日、2024年10月12日に北海道の物流企業HINAKA(北海道石狩市)を買収したと発表した。
買収額や取得した株式の割合などの詳細は開示していない。
両社首脳(福岡ソノリク提供)
HINAKAは石狩を拠点として、主に農産物の産地からの集荷、保管および小分け作業、北海道エリアの地場配送を手掛けている。
福岡ソノリクは子会社化でHINAKAによる長距離輸送に向けた北海道内での農産物の集約機能を強化するとともに、福岡ソノリクが有する長期保管技術を備えた中継拠点と北海道の既存拠点を連携させるほか、トレーラーを活用したモーダルシフト・拠点間チルド輸送を積極的に展開することを目指す。
併せて、福岡ソノリクの西日本の農産物集荷機能を活用し、西日本の農産物を北海道へ配送することにも注力する。「2024年問題」やトラックドライバー不足などの課題を解決し、農産物物流の持続可能性を高めていきたい考え。
今後は東日本にも積極的に農産物の物流網を構築していくことを念頭に置いている。
福岡ソノリクの中継拠点は以下の通り。
福島:福島県富岡町(2026年初旬完成予定)
関東:埼玉県川口市
関西:神戸市
岡山:岡山県倉敷市
九州:佐賀県鳥栖市、鹿児島市
(藤原秀行)