澁澤倉庫、定温・定湿機能備えた新拠点が横浜の本牧ふ頭で竣工

澁澤倉庫、定温・定湿機能備えた新拠点が横浜の本牧ふ頭で竣工

輸出入貨物がメーン、港内で計6拠点・11万㎡に拡大

澁澤倉庫は11月1日、横浜市中区本牧ふ頭で定温・定湿機能を備えた物流拠点「本牧営業所」が竣工したと発表した。地上4階建て、延床面積は2万2656㎡。


本牧営業所外観

 
 

商品の品質を維持するためのドックシェルターとオートシェルターを各2基採用し、定温・定湿フロア専用の垂直搬送機も導入。外気の影響を受けずに商品を入出庫できるようにしている。

今後も需要の伸びが見込まれる輸入食品や輸入酒類などを含めた輸出入貨物を主に取り扱う予定。CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証を取得した。


ドックシェルター・オートシェルター


定温・定湿倉庫

新施設が完成したことで、同社グループは横浜港内で本牧ふ頭、大黒ふ頭、恵比須町の3エリアに自社倉庫を所有することになり、拠点数は6拠点、延床面積は約11万㎡に達した。

首都高速湾岸線の本牧ふ頭出入口至近に立地。本牧JCTで首都高速神奈川3号狩場線、大黒JCTで神奈川5号大黒線、東海JCTで湾岸分岐線、大井JCTと葛西JCTで中央環状線、国道357号線などへのアクセスが容易で交通利便性が高く、横浜や東京に加えて関東全域をカバーする輸出入貨物の物流拠点として運営できると見込む。

 
 

1階の一部と2階全てのエリアに定温・定湿の機能を備え、天吊りパッケージエアコンおよび超音波加湿器で温度15度/湿度70%の空調環境を確保。2階と3階にそれぞれ約80坪の空調付き流通加工エリアを備え、作業中における商品の品質劣化を防止するとともに、作業者に働きやすい環境を整備している。

屋上に太陽光パネルを設置し、蓄電池と組み合わせることにより環境問題に大きく貢献するとともに、災害時にも対応可能にしている。庫内の照明には人感センサー付LEDを採用し、屋上緑化、電力のグリーン化なども施している。

【施設概要】
所在地:神奈川県横浜市中区本牧ふ頭8番113
敷地面積:約8,200.11㎡
延床面積:約22,656.00㎡ (うち定温・定湿区画 約6,300㎡)
構造:地上4階建て、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工:2024年10月31日
認証取得:CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証、物流総合効率化法による認定

(藤原秀行)※いずれも澁澤倉庫提供

物流施設/不動産カテゴリの最新記事