初回採用で生産性改善と電気代削減効果など確認
ロボット開発を手掛けるPhoxter(フォクスター)は11月6日、ヘアケア製品などを手掛けるファイントゥデイインダストリーズ(埼玉県久喜市、FTI)に、パレット搬送用途にカスタマイズしたAMR(自動搬送ロボット)を2025年に追加で提供すると発表した。
FTIは2021年に資生堂のパーソナルケア事業を引き継ぐ形で事業を開始したファイントゥデイグループの生産機能を担当。fino、TSUBAKI、SENKAなどのパーソナルケア製品を製造し、原材料の供給から製品の出荷に至るまで多くの工程をオートメーション化している。
23年にはFTIが自動倉庫へのパレット入出庫機能を更新する際、従前利用していた有軌道台車に代わり、今回と同種のパレットコンベア付カスタムAMRを提供している。導入後、FTIはこれまでに搬送ルートの柔軟な設定による作業効率向上、消費電力低減といった効果を確認しているため、25年に別のエリアで追加導入することを決めた。
Phoxterは、これまでに日本国内で2000台以上のAMR・AGVを提供、物流業や製造業におけるピッキング、保管、搬送、取り出しなどの自動化を支援している。
(Phoxter提供)
(藤原秀行)