キヤノンITSが需給予測システム「FOREMAST」の最新版リリース

キヤノンITSが需給予測システム「FOREMAST」の最新版リリース

検査リードタイムを考慮した在庫計算機能など計画ロジック強化

キヤノンITソリューションズ(ITS)は3月27日、需要予測・需給計画ソリューションの新バージョンを4月1日より提供すると発表した。2017年11月にリリースした前バージョン(「FOREMAST Ver.3.0」)にカテゴリー計画立案機能や検査リードタイムを考慮した在庫計算機能などを追加実装。計画ロジックを強化することでより実態に沿った需給計画・調整ができるようになるほか、業務担当者の計画調整作業を大幅に軽減するなどの効果を発揮する。販売価格は3000万円から(税別)。

キヤノンITSは賞味期限(出荷期限)を持つ商品の在庫補充計画に「FOREMAST 」を提案。廃棄ロスが大きな課題となっている食品業界の顧客に多数の導入実績を持つ。最新版ではここで得られたニーズ・ノウハウを基に需給業務の実務担当者が使いやすい機能を追加した。

主な追加機能として
▽カテゴリー計画立案機能(商品分類などのカテゴリー単位で入力・修正した販売計画を単品単位に自動展開が可能)
▽検査リードタイムを考慮した在庫計算機能(出荷前検査が必要な製造業向けに検査リードタイムを考慮した検査中・出荷可能在庫の表示が可能)
▽臨時転送計画立案機能(在庫転送計画業務における通常ルート・タイミング以外の臨時転送計画立案が可能)
▽データインポート機能(エントリー系作業負荷軽減のためマスターデータ、計画データのインポートが可能。エクスポート機能は前バージョンより提供済み)
――を列挙。

キヤノンITSは17年12月、ロジスティクス・ネットワーク、ニチレイフーズ、オーシャントランス、日本通運が共同受賞した17年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰の「国土交通省物流審議官表彰」で、ニチレイフーズ全社における在庫管理・補充業務プロセス標準化・効率化プロジェクトにシステムパートナーとして参画。「FOREMAST」をコアエンジンとする業務支援システムで最適在庫補充計画による輸送の平準化や共同物流、モーダルシフトに結び付けるなどの成果を挙げている。

(鳥羽俊一)


「FOREMAST Ver.3.1」のスクリーンショット(ITS提供)

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