ダスキンが2050年の理想像表す「環境ビジョン」策定、サステナブルな調達・生産・物流・販売プロセス追求など明示

ダスキンが2050年の理想像表す「環境ビジョン」策定、サステナブルな調達・生産・物流・販売プロセス追求など明示

中堅社員5人が担当、4項目でグリーンチャレンジ

ダスキンは11月11日、深刻化する環境問題の解決と持続可能な社会の実現に向け、2050年の在りたい姿を表す「ダスキン環境ビジョン2050」を策定したと発表した。

理想像をビジョンとして明確に定義し、いかに実現していくか道筋を検討する「バックキャスティング」の手法を採用。「ダスキン環境目標2030」のターゲット目標明確化や2025~27年実施の中期アクションプラン設定により、実効性のある取り組みを推進したい考え。

ビジョン策定はさまざまな事業・業務に従事する、同社の未来を担う中堅社員5人が担当。「資源循環社会」「脱炭素社会」「環境共生社会」の実現に注力する姿勢を打ち出している。

人と社会と地球が調和する「未来へのタネ」をまき、心豊かでサステナブルな未来の実現に貢献することを念頭に置いている。

チャレンジする4つの項目を、社章にも採用している、幸せの象徴「よつ葉のクローバー」に見立て、ロゴマークに設定した。

具体的には、「グリーンエコノミーの推進 ~資源循環システムの更なる進化~」、「グリーンエネルギーの活用 ~再生可能エネルギーへの転換~」、「グリーンマテリアルの追求 ~環境にやさしい資源・素材の利活用~」、「グリーンコミュニティの発展 ~人と環境が共生する地域づくり~」を採用している。

モップ・マットなどの循環型レンタルシステムとミスタードーナツの食品循環システムを活かし、環境負荷を低減するとともに、資源の効率的な使用と廃棄物の最小化実現のための研究開発に注力。

温室効果ガス排出を削減し、化石由来燃料に依存しない社会の実現を目指す「グリーンエネルギーの活用」を推進する。サプライチェーン全体で温室効果ガス排出削減に取り組むとともに、再生可能エネルギーへの転換を推し進め、カーボンニュートラルの実現を図る。

併せて、環境に優しい資源・素材や調達・物流プロセスを追求し、環境負荷の少ない社会づくりの実現を目指す「グリーンマテリアルの追求」を促進。環境に配慮した新機能素材の開発とともに、バリューチェーン全体にわたりサステナブルな調達・生産・物流・販売プロセスを追求し、環境負荷の少ない社会づくりを目指す。

また、持続可能な生活や環境に配慮した行動を促し、人と環境が共生する地域づくりを目指す「グリーンコミュニティの発展」を後押しする。環境負荷の低い資源の再利用や回収を契機として、地域のつながりを深め、コミュニティの形成を促す。

(藤原秀行)※いずれもダスキン提供

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