プロロジス・山田社長、千葉市の湾岸エリアで物流施設開発継続に意欲

プロロジス・山田社長、千葉市の湾岸エリアで物流施設開発継続に意欲

マルチ型の旺盛な需要確認、立地や雇用確保に優位性と期待

プロロジスの山田御酒社長は6月12日、千葉市の稲毛区でマルチテナント型物流施設2棟の建設を進めていることに関連し、マルチ型施設への旺盛な需要を踏まえ、同区などの湾岸エリアで開発を継続していくことに意欲を示した。

同日開いた「プロロジスパーク千葉2」起工式後、現地でロジビズ・オンラインなどの取材に応じた。


起工式後の記念式典で開発への思いを語る山田社長

山田社長は2棟の建設地が国道16号などの幹線道路に近くて首都圏などへのアクセスに優れている上に、周辺は住宅集積地が広がり大型商業施設やレジャー・公共施設などが充実して雇用確保にも強みがある点を指摘。「非常に素晴らしいエリア。近隣は先進的な物流施設がそれほど多くないこともあり、機会があればぜひこのエリアで『千葉3』を手掛けてみたい」と語った。

隣接地で工事中の「プロロジスパーク千葉1」(今年9月完成予定)は現在7割程度の入居が固まっており、山田社長は「2019年中には100%まで持っていけるのではないか」と自信を見せた。

“個”で過ごす時間重視の新たなスペースも

「千葉2」では新たな試みとして、共用部のレストランスペース内で最近のカフェテリアのように1人でリラックスして過ごせる空間を設けることを明らかにした。山田社長は「最近の若い方は“個”でいられるスペースを重視される傾向がある。当社としても従業員の方々がくつろいで過ごせる環境の整備へいろいろと工夫をしていきたい」と強調した。

また、「千葉2」でプロロジスの施設では初めて小規模オフィススペースを整備することに関連し、人材派遣会社が常駐でオフィスを構えることで入居企業の雇用をより強力にサポートできると期待。施設の複数のテナント間で人材をシェアリングしたりするのも可能になるとの見方を示した。

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事