パレット3096枚収納可能、物流最適化図る
鰹節・だしメーカーのヤマキ(愛媛県伊予市)は11月20日、物流の最適化を図るため、群馬県みなかみ町の「群馬事業所」(みなかみ工場)に製品自動倉庫を導入したと発表した。
10段ラックの自動入出庫仕様で、3096枚のパレットを収納することが可能。
(ヤマキ提供)
ヤマキは今年1月に策定した長期経営ビジョン「YAMAKI Vision 2035」で、2035年までに目指す姿を「世界の鰹節屋・だし屋、ヤマキ。」に設定した。実現すべきCSV(共有価値創造)のテーマは「体の健康」「地球の健康」「心の健康」への貢献を掲げている。
群馬事業所は、東日本エリアへの主要な生産拠点として2010年建設。同年に液体製品の製造を開始し、15年には固体製品(削り節・だしの素)の生産工場を増設した。
さらに、同事業所内に製品自動倉庫を新設することで、生産から保管、出荷に至る全てのプロセスを自社内で一貫して管理・運用できる体制に移行した。CO2排出削減など環境負荷低減にもつなげられると見込む。
併せて、製品の自動入出庫機能や保管状況の一元管理により、作業効率の向上と人手不足の課題解消を図る。
■施設概要
名称 : 群馬事業所 製品自動倉庫
所在地 : 群馬県利根郡みなかみ町月夜野4000番地
構造: 鉄骨造1階建て(地上約22.6m) ※マンション7階建て相当
<特徴>
(1)S造(鉄骨構造)で強度と耐久性に優れ、地震の影響を受けにくい
(2)10段ラック自動入出庫仕様
(3)総枚数3,096パレット収納
(4)倉庫内温度監視機能および、自動吸排気装置を完備
建築面積 : 約1,300㎡
着工 : 2024年2月
竣工 : 2024年11月20日
(藤原秀行)