Hmcomm、成田空港で音による設備異常検知の実証実験開始

Hmcomm、成田空港で音による設備異常検知の実証実験開始

人手不足踏まえ実用化目指す、遠隔でも業務可能に

法人向けにAIを活用した音響処理・分析サービスを手掛けるHmcomm(エイチエムコム)と成田国際空港株式会社(NAA)は11月26日、Hmcommの異音検知ソリューション「FAST-Dモニタリングエディション」を活用し、音によるスマートメンテナンスの実現に向け、空調設備を対象とした実証実験を開始すると発表した。

メンテナンス業務の人手不足を踏まえ、ソリューションを駆使することで業務を効率化・省人化できるかどうかを見極める。両社は実用化できれば、遠隔でも業務を行えるようになりコスト抑制も実現できると期待。トラブル発生前に対応することが可能になると見込む。


実証実験のイメージ(NAAプレスリリースより引用)

Hmcommの異音検知技術活用の提案が、成田空港の主催するアクセラレータープログラム「Narita Airport OPEN INNOVATION PROGRAM 2023」に採択されたことがきっかけとなり、2023年12月から音による空港内空調設備の異常検知に関する検証を進めてきた。

その結果、今後も設備管理業務の高度化につながる技術であると考えられたため、実証実験に踏み切ることにした。

今後は設備のモニタリングデータ収集に加えて、異常検出時の対応業務フロー明確化やアプリケーションの拡充、高度化を目的とするため評価利用を通しながら、現場作業者の意見を取り入れつつアプリケーションの改良に取り組み、スマートメンテナンスと保全業務のDX促進を図る。録音した音のデータを関係者が迅速に共有、有効活用できるようにする。

設備保全業務の省力化・効率化、音データを基にした異常早期発見の実現、安定した品質での設備メンテナンスの開発につなげていきたい考え。


(いずれもHmcomm提供)

(藤原秀行)

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