ピッキング作業効率が最大5倍に向上見込む
フランスの新興ロボットメーカーExotec(エグゾテック)の日本法人Exotec Nihonは12月18日、Exotecの倉庫自動化ロボット「Skypod(スカイポッド)」による1日当たりのケース搬送回数が100万回に到達したと発表した。
ワークステーションでは1つのケース(1搬送)で最大4件の注文を処理可能。作業効率を大幅に向上させると同時に、顧客のニーズに迅速に応えられるようにする。
手作業によるピッキングが中心の従来の倉庫では、作業員が1日当たり150~300点の商材をピッキングするのが一般的。「Goods-to-person」システムのSkypodシステムを導入することで、作業員が倉庫内を歩き回って商材を探したりピッキングしたりする必要がなくなり、長距離歩行や重い荷物の持ち運びを回避できると見込む。
ピッキング作業効率が最大5倍に向上し、倉庫業務全体の生産性も飛躍的に改善するとみている。
Exotecは設立以来、5年間で累計1億回のケース搬送を達成。現在は同じ成果をわずか3カ月で達成する規模にまで急成長を遂げている。
事業の成長を支えるため、米アトランタや独ミュンヘンでオフィスを拡張するとともに、オーストリアや韓国といった新しい市場への進出を果たした。
従業員数は現在1300人を超え、2025年には一層の倉庫自動化需要に対応するため、25%の増員を計画している。顧客拠点数は135以上に達し、日本を含むアジア太平洋地域・ヨーロッパ、北米の各エリアで新規顧客を獲得している。
(藤原秀行)