倉庫保管・輸配送シェアリングなど実現図る
山九は12月24日、2030年を念頭に置いたDX戦略を12月23日付で作成したと発表した。
『人×デジタルで、社会課題と顧客ニーズの変化に対応できるサービスにアップデートし、世界の産業の変革をサポートする。』をビジョンに設定。以下の3点を基本に据えて、取り組みを進めることを明示している。
1.デジタル技術を活用したサービスのアップデート
2.業務プロセス革新によるパフォーマンス向上
3.DX推進態勢の確立
具体的には、物流事業では物量予測に基づく物流の最適化・効率性分析とデータに基づく高生産性拠点構築の支援、調達チャネルとルートの最適化による共同物流実現、荷役の自動化と監視の遠隔化による生産工程・工程間連携の改善促進、貿易実務のオンライン化&エコシステム化、プラットフォーム連携による倉庫保管・輸配送シェアリングなどを列挙。
機工事業は工事計画の自動化・効率化&工程シミュレーションによる使用機材の削減と工期の短縮、ビッグデータ解析による施設補修緊急度の評価と優先順位に基づく工事計画の立案・実行、高精度な現地調査と自動化・遠隔診断技術による安全な施工提案と実行などを打ち出している。
DX戦略を遂行していくため、2030年までに300億円を投じる予定。デジタルを活用したサービス提案件数、デジタル化によって創出できた時間数、効率化された業務・作業種別の数など8種類の指標で達成状況を定期的に計測する。
施策は3段階のフェーズに分けて施策を実行し、働き手を助ける・働き手に変わる手段としてデジタル技術を用い、現場で働く負担を低減するのに加え、社内外のデータを活かしてサービスの品質水準や安全性を高めながら、「山九にしかできないコト」の実現を目指す。
(山九資料より引用)
(藤原秀行)