コスト低減に加え、作業や積載の効率向上も図る
セイノーホールディングス(HD)は1月21日、傘下でメール便発送・配達事業などを手掛ける地区宅便が、オリジナルパッケージ制作から倉庫選定までバックエンド業務を包括的にサポートしているスタートアップのshizai(シザイ、東京都港区赤坂)とパートナー連携を開始したと発表した。
shizaiはオリジナルのパッケージを低コスト・高品質で作ることにこだわっており、物流効率化や資材コスト削減につなげた実績も持つ。
地区宅便はshizaiと組み、包装資材の最適化や調達コスト抑制などを図る。
具体的には、利用企業のニーズに応じた最適な仕様設計の資材をshizaiと協力して提案。配送コストに加え梱包作業や積載効率の改善などにもつなげることを目指す。
環境負荷が低い発送資材を取り入れ、物流の持続可能性向上も図る。2025年度から順次、shizaiのサービスを利用していく予定。
shizaiの改善事例として、化粧品の定期通販企業では、旧来は平の段ボールを納品された状態で一から組み立てていたが、コーナー貼りで4点が組み上がった形状に切り替え、1個30秒要していた組み立て作業を半分の15秒に短縮、約2.6人日分の削減効果が出た。
また、アパレルメーカーはサイズや素材の異なる配送段ボール13種類を直接資材メーカーに発注していたが、納品先付近の工場を選定し、shizaiのスケールメリットによる低価格を実現。仕様や品質はレベルを維持した上で年間約100万円の0千円のコストダウンを達成した。
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用