既存拠点の一部をリノベ、コールドチェーン物流サービス開始
郵船ロジスティクスは1月24日、ベトナムで食品専用の冷凍・冷蔵倉庫を開業したと発表した。
デパート、スーパーマーケット、コンビニのように幅広い商品を品揃えし、大量一括で仕入れを行う現代的な小売形態「モダントレード」の拡大や外食産業の発展が見込まれるベトナムで、コールドチェーン物流サービスの提供を開始、需要の取り込みを図る。
ベトナム法人のYusen Logistics(Vietnam)(YLVN)は2021年4月、南ベトナムのビンズオン省に「Yusen Tan Dong Hiep B ロジスティクスセンター」(倉庫面積約1万㎡)を開設。ホーチミン中心部やカトライ港、タンソンニャット国際空港、今年開港予定のロンタイン国際空港にへのアクセスに強みを持つ立地となっている。
一般倉庫と保税倉庫サービスに加えて、クロスドッキングなどの付加価値サービスも提供。13のコンテナドックを備えるほか、防火システム、高層ラック、高いセキュリティ性能など最先端の設備を導入している。
YLVNは同センターの一部をリノベーションし、約2000㎡の食品専用冷凍・冷蔵倉庫を設置した。3温度帯(冷凍室1:-25℃ / 658㎡、冷凍室2:-20℃ /693㎡、冷蔵室:+5℃ / 128㎡、前室:+5℃ / 275㎡)に対応可能で、万全な電気供給とバックアップ冷却システムを整備している。
(藤原秀行)※いずれも郵船ロジ提供