フードロス削減など目指す
セイノーホールディングス(HD)は1月29日、農業・漁業から物流・製造・小売・外食に至るまでの分野で共創イノベーションを実施する食産業戦略パートナーシップ体制構築のため、広告代理店のエヌケービー(NKB)、ぐるなびとともに、鮮度保持技術を開発しているZEROCO(ゼロコ、東京都渋谷区神宮前)と資本・業務提携契約を締結したと発表した。具体的な出資の額や比率は開示していない。
ZEROCOの鮮度保持技術は、今まで実現が難しいとされてきた低温・高湿の保管環境を安定的に達成し、食材や食品の鮮度を長期間、高品質に保てるのが特徴という。予備冷却として活用することで冷凍食品の品質向上にも寄与すると見込む。
セイノーHDとエヌケービー、ぐるなびは同技術を活用し、食材本来のおいしさを生活者に届けるとともに、生産現場をはじめとした食産業のサプライチェーンで在庫保管や出荷調整によるオペレーションの軽減、フードロス削減や労務環境改善につなげていきたい考え。
(藤原秀行)