商船三井、30年にLNG燃料船を約90隻運用目標

商船三井、30年にLNG燃料船を約90隻運用目標

温室効果ガス実質ゼロ実現へ「環境ビジョン」公表

商船三井は6月18日、2050年に温室効果ガス排出を実質的にゼロとする「ネットゼロ・エミッション」実現に向け、「商船三井グループ環境ビジョン2・1」を公表した。

中長期の目標として、
1.2020年代中にアンモニアや水素を燃料に用いて温室効果ガスを出さないネットゼロ・エミッション外航船の運航を開始
2.35年までに輸送におけるGHG(温室効果ガス)の排出原単位(一定量の活動を行う過程でガスが生じる量)を19年比で約45%削減
3.50年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成
――を提示。

21~23年の3年間で化石燃料に代わるクリーン燃料の採用など「低・脱炭素分野」に約2000億円を投じる方向性を示した。

具体策として、30年の時点でLNG(液化天然ガス)を燃料に採用している船舶を自社運航分で約90隻運用することを盛り込んだ。伸縮可能な硬翼帆(こうよくほ)を船に搭載して風力を原動力に活用する「ウインドチャレンジャープロジェクト」の継続や、運航実績のビッグデータ分析に基づく高効率な経路の設定などにも取り組む。

(藤原秀行)

ビジョンの資料はコチラから(商船三井ホームページ)

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