工場は大きな被害なし【20日午後10時時点】
新潟・山形地震から1日以上経過した6月20日、現地では鉄道が平常通りの運行に戻るなど、復旧・復興の動きが本格化している。物流に大きな被害は出ていないが、震度6強を記録した新潟県村上市への荷物配送が滞っている。
一方、各企業が展開している工場に関しては、安全確認のため一時ラインを止めるなどの動きはあったが、長期休止に追い込まれるといった深刻な被害は今のところ見られない。サプライチェーンに大きな混乱は出ていないもよう。
高速道は地震による通行止めが全て解除されている。一般道は村上市内で落石により通行止めとなった。その影響で同市への宅配は遅れが生じたり、見合わせたりしている。
JR東日本によれば、運転を見合わせていた羽越本線の村上~鶴岡駅間は20日朝から通常通りの運転に戻った。JR貨物が19日午後5時に発表したところによれば、20日は計6本の貨物列車が全て運休か一部区間で運休となる予定。同社の設備には特段被害はなかったという。
港湾施設は今のところ平常で、フェリーの運航も通常通り。空港も20日朝から引き続き、通常通り運航されている。
(藤原秀行)