物流施設の「軒先情報」、スマホアプリでトラックドライバーに公開

物流施設の「軒先情報」、スマホアプリでトラックドライバーに公開

大和物流とHacobuが連携、情報収集の負担軽減狙い

大和物流とHacobuは2月5日、大和物流が構えている物流拠点18カ所の受付時間や場所、入場口など荷物の積み降ろしに必要な「軒先情報」を、トラックドライバー向けスマートフォンアプリ「MOVO Driver」で公開すると発表した。

「物流2024年問題」などを踏まえ、ドライバーの情報収集に要する負担を軽減し、働き方改革に貢献するのが狙い。

 
 

着荷主が発荷主に情報を伝えても、現場作業を担うドライバーには荷物を届ける各物流拠点の軒先情報が十分伝わっていないことが常態化しているのを考慮。ドライバーによる情報収集の手間を減らすため、情報公開に踏み切る。

Hacobuのヒアリングでも、ドライバーから「物流センターに何時から入場・納品ができるのか分からない」「初めての納品先の場合、周辺の道路が大型車通行可能か不安」「物流センターごとの独自ルールを把握する必要があり、情報収集に時間がかかっている」といった声が出ているという。

大和物流は2024年4月、Hacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を18拠点に導入するなど、Hacobuと連携してドライバーの負荷軽減を図っている。今回の取り組みで、さらにドライバーが仕事をしやすい環境に移行していきたい考え。

公開する軒先情報は、以下を想定している。

・受付時間
・構内での待機可否
・入場口
・受付場所
・夜間受付の有無
・荷役を行う際の、物流センターからドライバーへの連絡方法(電話やショートメッセージなど)
・問い合わせ先(電話番号)
・予約受付システムの種類

(藤原秀行)※いずれもHacobu提供

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