1400億円想定、半導体関連などの物流需要獲得し海外事業拡大図る
SGホールディングス(HD)は2月7日、航空フォワーディング事業などを手掛ける台湾の物流大手Morrison Express Worldwide Corporation(モリソン・エクスプレス・ワールドワイド)を買収すると発表した。
同日付で株式譲渡契約を締結した。SGHDのグループ会社を通じ、今年7月1日付で全株式を取得する。取得額は9億ドル(約1400億円)を想定している。
モリソンは1972年発足。航空貨物輸送を中心に事業を伸ばしており、半導体関連の物流を得意としている。2024年12月期の連結売上高は9億3737万ドル(約1450億円)、営業利益は3517万ドル(約55億円)だった。
SGHDはモリソンを傘下に収め、ハイテク産業などの物流需要に対応、海外事業の拡大を図る。
東京都内で2月7日に記者会見したSGHDの松本秀一社長は、2030年度にグローバル物流の営業収益(売上高に相当)を約6000億円まで伸ばしていくとの目標を表明。「(買収の)シナジー効果を早期に最大化できるよう取り組んでいきたい」と述べた。
会見する松本社長
(写真・中島祐、文・藤原秀行)