「新たなパートナーとの提携含む複数のオプション検討」と表明
Jリートのさくら総合リート投資法人の資産運用を担うさくら不動産投資顧問は6月20日、同じくJリートのスターアジア不動産投資法人のスポンサーを務めるスターアジアグループが、両投資法人の合併を提案していることを踏まえ、さくら総合の投資主(企業の株主に相当)に提案へ反対するよう再度呼び掛けた。
さくら総合は同日公表した投資主向けの声明の冒頭、今回の提案は「投資主の皆さまに一切利益となるものではない」と断言。「潜在的な新しいパートナーとの提携を含む複数の戦略的オプションを検討している。さくら総合リートおよび(資産運用を担当している)さくら不動産投資顧問は、投資主の皆さまと同じ目線からどのオプションとビジネス戦略が投資主の皆さまの将来の利益を最大化するかを検討していく」と表明した。
その上で、スターアジアグループの提案よりもより確実で、投資主価値の向上に資する魅力ある施策を示すことができると強調。「提案に関するあらゆる勧誘には一切応じないようお願い申し上げる」と訴えている。
その根拠として、投資口1口当たりの純資産額の年成長率が、直近の決算期4期でさくら総合がスターアジアを上回っていることなどを列挙している。
(藤原秀行)