王子ネピアがティッシュの箱サイズをコンパクト化、トラックの積載効率向上見込む

王子ネピアがティッシュの箱サイズをコンパクト化、トラックの積載効率向上見込む

年間21%のCO2排出削減も

製紙大手の王子グループでティッシュなどの製造・販売を手掛ける王子ネピアは2月25日、主力商品の「ネピア プレミアムソフト」「ネピア ネピネピ(150組、200組)」「ネピア ネピeco」「ネピア 激吸収ハンドタオル」の箱サイズをリニューアルし、2025年3月より全国で順次発売すると発表した。

枚数や厚みは現行を維持した上で、箱の高さと奥行きを縮小する「コンパクト化」を実現。より持ち運びやすく、環境負荷を低減することを志向している。

 
 


「ネピア プレミアムソフト ティシュ 5コパック」のイメージ(王子ネピア提供)

外装フィルムの使用量を抑制したことで、約12%の省プラ化を達成。さらに、コンパクト化で輸送トラック1台当たりの積載効率が上がり、輸送時に生じるCO2を減らせると見込む。

プレミアムソフト/ネピネピ150組/ネピネピ200組それぞれの年間削減量の合算で約21%のCO2削減を達成できるという。年間で算出すると、合計でトラック156台分のCO2排出量削減につながるとみている。

コンパクト化によるトラック積載効率の向上は「物流2024年問題」の対応になるほか、店頭でもより多く陳列できるため、陳列・品出し回数の削減につながり、小売業の人手不足問題にも貢献できると想定している。

(藤原秀行)

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