譲渡益340億円、物流施設などに活用検討か
日野自動車は2月28日、東京都日野市の本社に隣接している日野工場の敷地の一部15万5000㎡を同日付で野村不動産に売却したと発表した。
売却額は開示していないが、現時点で譲渡益として約340億円を計上する見通し。
日野自動車はディーゼルエンジンの環境性能の認証取得不正で経営が打撃を受けており、資産売却で財務の立野氏を急ぐ。
工場の敷地は2023年9月にも、三井不動産に売却しており、譲渡益は約500億円だった。三井不動産はデータセンターとして活用することを検討している。
敷地売却に伴い、日野工場で担ってきた大型トラックの部品製造は群馬県の新田工場に移す。
野村不動産は購入した敷地を物流施設などに活用する方向で検討するとみられる。
(藤原秀行)