3.2万t、1.4万枚のパレット収納可能
マルハニチロは2月27日、傘下のマルハニチロ物流が建設を進めていた、「川崎第一物流センター」（川崎市）の増設棟「南棟」が完成したと発表した。3月1日に稼働を開始する。
川崎第一物流センターは冷凍食品などの高回転貨物に対応しており、設備能力は3万1603tで、マルハニチロ物流として最大の保管能力を有する拠点の1つ。
マルハニチログループの物流事業で関東・首都圏地区の輸配送および保管拠点の役割を担っている。
センター内で増設することにより、同地区の製品配送を効率化していきたい考え。
増設棟「南棟」
首都高速道路など幹線道路に近接し、国内最大規模の冷蔵倉庫集積地、東扇島物流基地内に位置。全自動倉庫を採用し、入出庫の自動化・省人化を図る。フォークリフト作業や手荷役を減らし、貨物破損を回避する。
全自動倉庫は約1万4000枚のパレットを収納できる上、最大で1時間当たり約120パレットの入出庫が可能。
冷却設備に自然冷媒（アンモニア、CO2）を採用しているほか、全館LED照明を設置し、環境負荷の軽減に努める。
既存棟の「北棟」に続いて、南棟でもトラック予約システムを取り入れ、トラックドライバーの待機時間削減を図る。
自動倉庫（いずれもプレスリリースより引用）
■施設概要
事業所名：マルハニチロ物流 川崎第一物流センター 南棟
所在地：神奈川県川崎市川崎区東扇島25-1
敷地面積：約4950㎡
建築面積：3969.81㎡
設備能力：3万1603トン
着工：2022年10月
稼働開始：2025年3月1日
従業員数：約50名（川崎第一物流センター合計）
事業内容：冷凍食品を中心とした農畜産品等の保管業務、運送取り扱い事業、通関事業および流通加工事業
（藤原秀行）
