25年度に開始、JALやANA、DHL Expressに続き
日揮ホールディングスは4月8日、日揮グループのSAFFAIRE SKY ENERGYが製造する、環境負荷が低い航空燃料SAFに関し、共同事業者のコスモ石油とグループのコスモ石油マーケティングを通じ、2025年度から米航空大手のデルタ航空と、フィンランドの航空最大手フィンエアーの2社に供給すると発表した。
供給するのは廃食用油を原料に用いて国内で初めて大規模生産するSAF。持続可能な製品の国際的な認証制度ISCC CORSIA認証、ISCC EU認証を取得済みで、原料から供給まで国内で完結する国産SAFの提供体制が国際的な基準で認められたことを意味している。
既に2025年度から日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、DHL Expressへの供給が決まっており、さらに2社が加わる。
日揮HDは2020年、コスモ石油やレボインターナショナルと共同でSAFのサプライチェーン構築に向けた事業化の検討を開始。21年にNEDO (国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構) の「国産廃食用油を原料とするSAF製造サプライチェーンモデルの構築」 助成事業に採択された。
22年11月1日付でSAFFAIRE SKY ENERGYを設立、年間約3万キロリットルのSAF供給を目指している。大阪府堺市のコスモ石油堺製油所構内の製造設備は24年12月に完工し、25年4月からの供給を予定している。
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用