国内4カ所整備計画の第2弾、延べ床面積6万3564平方メートル
日本通運は6月28日、大阪府寝屋川市で「西日本医薬品センター」の建設工事を開始したと発表した。6月24日に現地で地鎮祭を行った。
同社は市場の成長が今後も見込まれる医薬品物流への対応を強化するため、今年1月に東日本、西日本、九州、富山の計国内4カ所で医薬・医療品専門の倉庫を新設する計画を発表した。同センターは北九州市で今月着工した「九州」に続く第2弾となる。
残る2拠点も今年10月に埼玉県久喜市で「東日本」の建設をスタートするほか、「富山」も順次着工する。
西日本のセンターは地上4階建て、延べ床面積6万3564平方メートル。同社が国内で保有する倉庫としては2017年1月に東京都内で完成した「Tokyo-C-NEX」に次いで2番目の規模になる見通し。
「西日本医薬品センター」の完成イメージ
地鎮祭に臨む日本通運の齋藤 社長(いずれも同社提供)
免震構造や非常用発電設備などを取り入れるほか、入荷と保管、出荷のエリアを明確に区分して安心・確実なオペレーションを推進。定温、保冷の温度管理にも対応する。輸出入用の保税エリア、特殊医薬品エリアなども設ける予定。完成は20年10月末を見込む。
同社は医薬・医療品の流通に関する国際的な品質基準「GDP」の日本版ガイドラインの内容を満たした先進的な拠点を構築することで、輸配送を含む高効率・高品質の供給ネットワークを整備し、拡大する物流需要の着実な取り込みを図る。建設費用は総額で400億~500億円を見込んでいる。
(藤原秀行)