脱炭素促進目指す
企業の環境負荷低減支援などを手掛ける日本GXグループ(JGX)と企業間物流の効率化支援を手掛けるLOKIAR(ロキアー)は4月11日、業務提携すると発表した。
LOKIARが推進している共同配送で創出する温室効果ガス排出削減の効果を可視化し、環境価値「カーボンクレジット」として取引できるようにすることを目指す。
LOKIARは、食品の企業間物流に特化した配送管理プラットフォーム「Meech(ミーチ)」の提供などを通じて、共同配送による物流効率化とCO2削減を支援している。
JGXは企業のグリーントランスフォーメーション(GX)を支援する事業を展開しており、日本初のカーボンクレジット取引所「日本カーボンクレジット取引所(JCX)」の運営や、GXに関するコンサルティング、カーボンクレジット創出支援などの専門知見を有している。
提携でLOKIARの共同配送事業から集まる排出削減量のデータと、JGXの持つ脱炭素に関する知見・技術を組み合わせ、共同配送による環境価値をより明確に示せるようにして、共同配送の促進と物流領域の脱炭素を加速させたい考え。
具体的には、共同配送を利用した場合に削減できたCO2排出量を定量的に算出し、可視化した排出削減量を環境価値として捉えてカーボンクレジット化を検討する。生み出したカーボンクレジットはLOKIARの「Meech」を活用した分配管理システムを開発、提供することを想定している。
(藤原秀行)