商用車の国内生産体制やアフターサービス強化図る
EV(電気自動車)メーカーのフォロフライは4月24日、台湾塑膠工業(台湾プラスチック)グループで同業のASFと業務・資本提携を締結したと発表した。
両社は生産設備を自らは保有せず、製造を外部に委託するファブレスメーカー。互いの技術とノウハウを活用し、国内で競争力あるEVの普及を図る。
フォロフライは、国内のEV関連スタートアップ同士が業務・資本提携に踏み切るのは初めてと説明している。出資の額や比率など詳細は開示していない。
提携に基づき、フォロフライがASFに出資するとともに、フォロフライの小間裕康代表取締役がASFの経営に参画し、両社間の円滑な連携体制を構築していく予定。
業務面では、フォロフライがASFに対し、EV開発・生産に関するエンジニアリング支援を提供。両社がそれぞれ保有する自動車整備ネットワークおよびアフターサービス基盤を共有・連携し、顧客満足度の向上につなげ、日本国内におけるEVのメンテナンス体制強化を促進する。
さらにASFが販売する軽VANモデルをフォロフライの車種ラインアップに加えて販売、共同開発も進める。将来は派生製品についても柔軟に協力する。
(藤原秀行)