三菱倉庫系CVC、AI活用したリアルタイム防災・危機管理サービス展開のSpecteeに出資

三菱倉庫系CVC、AI活用したリアルタイム防災・危機管理サービス展開のSpecteeに出資

サプライチェーン領域の事業強化・推進目指す

三菱倉庫のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)、MLCベンチャーズは5月1日、運用している投資ファンド「MLCイノベーション1号投資事業有限責任組合」を通じ、AIを活用したリアルタイム防災・危機管理サービス「Spectee Pro」(スペクティプロ)を展開しているSpecteeに出資したと発表した。

具体的な出資の額や比率は開示していない。

 
 

SpecteeはSNSの投稿や気象データ、カーナビ情報、道路・河川カメラ映像などの多様なデータソースをAIで解析し、災害やリスク情報を可視化・予測している。

Spectee Proは世界中で発生する災害や危機情報をリアルタイムに収集・可視化・予測することが可能で、全国の自治体、報道機関、インフラ事業者、製造業、物流業、商社など幅広い分野で導入が進み、2024年7月には契約数が1000を突破した。

併せて、製造業向けに展開するサプライチェーン・リスク管理サービス「Spectee SCR」はサプライチェーンの可視化に加え、各サプライヤー周辺で発生する災害や危機を即時に検知し、被害状況や製品・納期への影響を迅速に把握できるよう後押ししている。

近年は災害の激甚化などで企業が事業継続性の向上と供給網の強化を図る必要性が高まっているため、倉庫事業を中心に広範なネットワークを有する三菱倉庫グループと高度なリスク可視化技術を有するSpecteeが組み、サプライチェーン領域の事業の強化・推進を目指す。

(藤原秀行)

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