TOBなど実施、食品流通事業強靭化狙い
三菱商事は5月8日、傘下で食品卸大手の三菱食品を完全子会社化すると発表した。
三菱商事が5月9日から三菱食品にTOB(株式公開買い付け)を実施した上で、9月ごろをめどに完全子会社化することを想定している。株式取得額はトータルで1000億円を大きく超える見通し。
三菱商事は昨年9月末時点で、三菱商品株式の50.11%を保有している。
三菱商事は「三菱食品とより一体となった経営体制を取り、両社の経営資源を相互活用することで、三菱食品を中核とする食品流通事業の強靭化に取り組んでいく」と説明している。
(藤原秀行)