山梨・北杜市の工場倉庫で、昼夜問わず運用目指す
コカ･コーラ ボトラーズジャパンと豊田自動織機の両社は5月9日、山梨県北杜市の「コカ･コーラ ボトラーズジャパン白州工場倉庫」で、豊田自動織機が開発した、国内初の4本フォークタイプのトラック荷役対応自動運転フォークリフトの本格稼働を同日、開始したと発表した。
トラック荷役対応自動運転フォークリフト（4本フォークタイプ）（両社提供）
両社は自動運転フォークリフトの本格稼働に向け、昨年9月から実証実験を継続。トラックへの積載時に発生する数ミリ単位の荷ずれは、荷崩れなどの要因となるため、自動荷役の精度向上が課題となっていた。
トラックへのアプローチ制御やサイドシフト機構に改良を加え、パレット間に隙間を生み出すことなく高い精度で積載する技術を確立した。
有人作業と同水準の積み付け品質を保つことで、自動運転フォークリフトでも安全性を確保した荷役・搬送作業が可能になり、本格稼働に踏み切った。
両社は今後、特に人員確保が難しい夜間の出荷体制を強化するため、昼夜を問わず稼働可能な運用を進めたい考え。
白州工場倉庫は「自動倉庫化」推進の一環として、これまでに製品製造から倉庫保管までの工程の自動化を完了しており、本自動運転フォークリフトを本格稼働したことにより、製造から出荷にいたるまでの全工程の自動化を実現したという。
（藤原秀行）
