商船三井が台湾沖の洋上風力発電事業に出資、現地2カ所目

商船三井が台湾沖の洋上風力発電事業に出資、現地2カ所目

建設段階から参画、クリーンエネルギー生産の知見蓄積目指す

商船三井は5月9日、建設段階から洋上風力発電事業へ参画して知見を蓄積することを目的として、デンマークの再生エネルギー系ファンドCopenhagen Infrastructure Partners(コペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ、CIP)に携わっているCI Fengmiao(渢妙、フェンミャオ)の株式10%を取得すると発表した。具体的な取得額は開示していない。

CI FengmiaoはCIPが台湾で事業開発を進める渢妙洋上風力発電所を管理・運営するFeng Miao Wind Powerの親会社。本事業の発電容量は台湾の約65万世帯分の使用電力に相当する495MWを見込んでおり、本事業参画に伴う商船三井の総投資額は約250億円となる予定。

 
 

洋上風力発電機の建設工事は3月の最終投資決定と同時に開始しており、2027年末の完工を予定している。

生み出す電力は締結済みの売電契約を通じてGoogleや台湾の大手半導体ファウンドリUnited Microelectronicsといった民間企業6社に供給することを計画している。

商船三井が台湾で洋上風力発電事業に参画するのはフォルモサ洋上風力発電所に続いて2件目。

今回は建設段階から人員を派遣し、建設工事をはじめとする洋上風力事業について理解を深めることを目指す。併せて、建設およびメンテナンスを支援する作業船の提供なども想定している。


風力発電所の場所

(藤原秀行)※いずれも商船三井提供

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