関東~関西間、12型パレット使い軽量貨物輸送の効率化可能か見極めへ
日清食品と自動運転トラックの開発を手掛けるT2の両社は5月26日、T2の自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験を、関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間で今年6月に始めると発表した。
日清食品が主力商品としている即席麺のような軽量貨物は「容積制限」で最大積載量が決まるため、軽量貨物を効率的に輸送するためには、トラックの荷台の容積を最大限に活用できるかどうかが重要となる。
両社は「レベル4」(特定の条件下で完全自動化する)自動運転トラックによる幹線輸送サービスを2027年に開始することを目指している。
軽量貨物輸送で一般的に使われている標準的な12型パレットを利用してトラックの容積を最大限に活用する輸送モデルが、自動運転でも機能するかどうかを見極めるため、まず「レベル2」(ドライバーが車両に同乗し、トラブルがあればすぐに運転を代行できるようにする)自動運転トラックで実証実験に踏み切る。
実証実験の概要
時期:2025年6月5~6日
場所:関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間
役割:
[日清食品] 拠点・運行ルートの選定、実証貨物の手配
[T2] 全体マネジメント、実験用車両の手配
積載物:即席麺
検証内容:
①貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルートと走行所要時間
②渋滞や気象など事前に想定した条件における走行オペレーションの有効性
③積載した即席麺への影響
※実証実験ではドライバーが常に乗車し、レベル2相当の自動運転で実施
(藤原秀行)※いずれも両社提供