ヤマト、北海道で根室~釧路結ぶ都市間バス活用した客貨混載の本格運行開始

ヤマト、北海道で根室~釧路結ぶ都市間バス活用した客貨混載の本格運行開始

人口減少エリアの交通・物流インフラ維持目指す

ヤマト運輸と北海道の地域交通を担っている根室交通(根室市)、くしろバス(釧路市)の3社は6月2日、根室交通とくしろバスが根室~釧路間(釧路線)で共同運行している都市間バス「ねむろ号」を活用してヤマトの宅配荷物を運ぶ「客貨混載」の本格運行を同日開始したと発表した。

人口減少エリアで都市間バスを有効活用し、地域の交通・物流インフラを確実に維持していきたい考え。




(3社提供)

客貨混載の概要
・ヤマトの釧路西営業所(釧路市)に到着した厚岸町行きの荷物を、ヤマトのセールスドライバーがくしろバス本社(釧路市)まで輸送
・ねむろ号のトランクルームに荷物を積み込み、根室交通のドライバーが厚岸町まで輸送
・ヤマトの厚岸営業所(厚岸町)と、ねむろ号の停留所「茶内」(浜中町)でヤマトのセールスドライバーに荷物を引き渡し

くしろバス本社 12:40発 ⇒ 根室交通有磯営業所16:00着

バスの運行ルートに近いヤマトの営業所にバスが立ち寄るため、セールスドライバーとの時間調整が不要で、バスの運行ダイヤへの影響も抑制できると想定。バスの大容量トランクルームを貸し切り利用するため、複数種類(常温・冷蔵・冷凍・お買い物便)のコンテナを効率的に積載可能と見込む。

4月1日に実証運行を始めており、成果を踏まえ、本格的に運行することにした。平日に運行しているねむろ便を活用する。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事