スターアジアには法廷闘争の構え
Jリートの投資法人みらいの資産運用を手掛ける三井物産・イデラパートナーズは7月5日、同じくJリートのさくら総合リート投資法人がみらいとの合併を目指している件について「友好的な合併の実現可能性について誠実に協議を行っている」と表明した。
さくら総合に対しては、別のJリートのスターアジア不動産投資法人も合併を提案しているが、さくらは事前に説明がなかったことなどを理由に猛反発。みらいが友好的に買収・合併する「ホワイトナイト」(白馬の騎士)となる公算が大きくなってきた。
スターアジアは合併に向けた準備を進めるため、さくら総合の臨時投資主総会(企業の株主総会)を8月30日に開くと発表。一方、さくら総合も同日、別の投資主総会を開催する予定を発表しており、対決姿勢がより鮮明になっている。
スターアジアは東京地裁に対し、さくら総合側の投資主総会は違法として開催を差し止めるための仮処分を申請。これに対し、さくら総合は7月5日、自らの臨時株主総会開催は適法と指摘するとともに、「法廷闘争の申請に断固として対応し、全面的に立ち向かい、本投資法人の正当性を主張する」と強調している。
(藤原秀行)