丸紅、商船三井傘下でスイスのオープンハッチ船運航会社に出資

丸紅、商船三井傘下でスイスのオープンハッチ船運航会社に出資

持分法適用会社化へ、事業領域拡大図る

丸紅は6月2日、貨物船を運航しているスイスのGearbulk Holding(ギアバルク・ホールディングス)に出資すると発表した。

具体的な出資額は開示していない。2025年中をめどに持分法適用会社化する予定。



ギアバルクは1968年の創業以来、甲板の部分が大きく開くオープンハッチ船の運航に特化した事業を展開している。パルプや鋼材など半製品の輸送を軸に据え、小型貨物と大型貨物の相積みなど、高度な技術や知見が求められる付加価値の高い輸送を強みにしている。

今年1月に商船三井がギアバルクを買収、現在は約7割を出資している。

丸紅はシンガポール子会社のMMSLを通じて船舶保有事業を手掛けており、ギアバルクとも20年以上の定期用船・リース取引を通じて、パートナーシップを構築している。

今後は丸紅の有する船舶保有機能や世界中のネットワークをギアバルクに提供、風力発電設備の資材などの輸送需要を取り込み、オープンハッチ船運航事業を広げていきたい考えだ。


ギアバルクのオープンハッチ船(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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