ESR、兵庫・川西で12万㎡の大規模マルチ型物流施設が竣工

ESR、兵庫・川西で12万㎡の大規模マルチ型物流施設が竣工

エリア2棟目、1~3階はミスミ入居決定

ESRは6月3日、兵庫県川西市で開発してきた大規模なマルチテナント型物流施設「ESR川西ディストリビューションセンター1」(川西DC1)が竣工したと発表した。

地上6階建て、延床面積は11万9500㎡(3万6148坪)で、免震構造のシングルランプ方式を採用している。



ESRが甲子園球場13個分の広さの開発用地(総敷地面積50万5281㎡=15万2848坪)内で複数棟を開発する同社過去最大のプロジェクト「川西DC」の一環。

同プロジェクトとしては、今年3月に完成した「ESR川西ディストリビューションセンター2」(川西DC2)に次いで2棟目の完成となる。

川西DC1は1~3階にミスミが入居することが決定している。


「川西DC1」外観

開発地は川西市北部・舎羅林山(しゃらりんざん)の北側、国道173号線沿いに位置。新名神高速道路の川西ICから3.9km、国道173号線経由で池田木部IC(5.1km)から阪神高速 11号池田線を利用して大阪国際空港(伊丹)に11kmと近接している。

新名神高速道路の箕面とどろみIC経由で箕面有料道路や新御堂筋を使えば、北摂エリアまで10分、大阪中心市街地まで30分以内、神戸市、京都市まで1時間以内で配送できる立地とみている。



2027年度予定の新名神高速道路全線開通後には神戸市~三重県四日市市が1本でつながり、東名・新東名のダブルネットワークを組み合わせて渋滞解消や所要時間短縮など交通利便性がさらに向上することが見込まれている。

「川西DC1」の倉庫の梁下有効高は 1階・6.5m、2~6階5.5m、床荷重は1階・2.0t/㎡、2~6階1.5t/㎡、柱ピッチは11m×11mをそれぞれ確保している。1フロアを最大3分割・最小区画950坪に設定し、輸送拠点やクロスドック型物流、保管型、自動倉庫など多様なニーズに対応できるよう配慮している。

最上階の6階にラウンジ「R:Lounge(アールラウンジ)」と 24時間営業のショップ「R:Shop(アールショップ)」を設置。屋上バルコニーを併設し、快適性の向上を図っている。

22kVの特高受電により、冷凍・冷蔵などの電力需要にも対応可能。2回線方式の受電とすることで、冗長性を担保している。

2 時間体制で警備員が常駐。エントランスには顔認証セキュリティシステムを導入し、共用部には遠隔で操作可能な監視カメラを設置している。

太陽光パネルの設置により最大1800kWを発電する計画。環境負荷低減に配慮した建築計画でCASBEE 2Aランク、BELS 5スター、ZEBの各認証を取得済みという。



施設概要

所在地 兵庫県川西市東畦野字長尾1-444
敷地面積(DC1) 62,863㎡(19,016坪)
※川西DC全体:505,281㎡
延床面積(DC1) 119,500㎡(36,148坪)
用途地域 工業地域
構造(DC1) 地上6階建・PCaPC造・免震構造
着工(DC1) 2023年10月1日
竣工(DC1) 2025年5月31日
設計・施工 五洋建設株式会社
アクセス 【車】新名神高速道路「川西IC」より3.9km
【電車】能勢電鉄妙見線「一の鳥居」駅より200m

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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