アデコ、インドネシアで外国人ドライバー向け特定技能1号評価試験を初開催

アデコ、インドネシアで外国人ドライバー向け特定技能1号評価試験を初開催

トラックやタクシーなどの人手不足解消を支援

人材サービス大手のアデコは6月27日、人材派遣やアウトソーシング事業のブランド「Adecco」として、5月28日に日本でドライバーとして就労することを希望する外国籍人財を対象にした「自動車運送業分野特定技能1号評価試験」をインドネシア・ジャカルタで開催したと発表した。

タクシードライバー試験は10人が受験し3人が合格、トラックドライバー試験は50人が受験し27人が合格した。

 
 

合格者は今後、アデコが就労を支援する。同試験はAdeccoが指定する現地の会場に、一般財団法人日本海事協会の職員が監督官として立ち会う出張試験方式で行った。

今年9月には、インドネシアで2回目の「自動車運送業分野特定技能1号評価試験」を実施することを予定している。

「自動車運送業分野特定技能1号評価試験」は、外国籍の人財が日本の自動車運送業分野でトラック、タクシー、バスのドライバーとして就労するための在留資格「特定技能」を取得する上で、必要となる知識と技能を備えているかを確認することを目的として行っている。

Adeccoがインドネシア国内で募集した受験者に対し、国土交通省などの関係省庁から特定技能制度における「自動車運送業分野」の試験実施主体に指定された海事協会が試験を実施する形で開催した。

政府は2024年3月、特定技能の対象分野に「自動車運送業分野」を加えることを閣議決定。トラック、バス、タクシーの各業界で特定技能の在留資格を持つ外国籍のドライバーを受け入れることが可能になったのに対応する。

Adeccoは、海事協会の協力を得ながら、日本国外で「自動車運送業分野特定技能1号評価試験」を開催することで、現地の人材が来日しなくても特定技能の在留資格取得のための試験を受けられるようにする。試験に合格し、特定技能の在留資格を取得した外国籍のドライバーを速やかに顧客に紹介することで、特定技能外国人の就労と自動車運送業の人手不足解消を支援したい考え。

 
 

Adeccoは2022年に特定技能外国人の人財紹介および育成支援サービスを開始し、これまでに延べ1000人を超える特定技能人財の就労を後押ししてきた。

(藤原秀行)※いずれもアデコ提供

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