「二次空室」問題解決図る
Gaussyは6月25日、シェアリング倉庫サービス「WareX(ウェアエックス)」で、テナント転貸に特化したマッチングサービスを今夏に開始すると発表した。
新サービスは、賃貸型物流施設に入居しながら遊休スペースを抱えるテナント企業と、倉庫を探している企業を仲介し、双方の課題解決を促進するのが狙い。
これまで活用が進んでいなかったテナント企業の遊休スペースの転貸を後押しし、新たな形で物流不動産市場にスペースを供給、賃貸倉庫の選択肢を広げられるようにする。
サービス開始に先立ち、マルチテナント型物流施設に入居するテナント企業を対象に、転貸による遊休スペースの収益化を希望する企業を全国で募集している。
マルチテナント型物流施設は数千坪単位で賃貸されるケースが多く、また5~10年間の定期賃借契約が一般的。希望する坪数の倉庫が見つからず必要以上に広い区画を賃借したり、契約期間内の貨物量の変動により当初の想定よりもスペースが不要になってしまうことも起きており、その際に発生するテナント企業の遊休スペースが「二次空室」と呼ばれている。
こうした問題に着目、解決策として新サービスを提案する。テナント企業の二次空室問題の解消に向け、不動産デベロッパーとの協業を開始しており、順次拡大していく予定。
(藤原秀行)