グローバル展開目指し事業拡大加速図る
ブルーイノベーションは7月1日、台湾のドローンメーカーAeroprobing(エアロプロビング)と、ドローンを活用したソリューションの海外販売に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
両社は日本国内・海外市場でドローンを活用したソリューションの販売体制強化を図り、事業の成長持続を目指す。
(ブルーイノベーション提供)
日本と台湾はいずれも、ドローン関連技術で世界的に高い評価を受けており、今後も市場拡大が期待されている。これまで両社は主に両国の国内市場に注力してきたが、国際的な需要の高まりを受け、より広範な顧客層への展開が急務となっている。
また、近年は中国政府がドローン関連部品の輸出を制限する動きを見せており、世界のドローンメーカーは供給網の再構築を迫られている。ブルーイノベーションはこうした状況の下で、信頼性の高い製品と安定供給体制を備える日本・台湾の企業連携は、極めて重要な意味を持つと判断、MOUを結んで連携することを決めた。
AeroprobingはAIおよびドローンハードウェアの開発に特化した台湾のリーディングカンパニーで、東南アジア市場を中心に建設、農業、物流分野で豊富な実績を有している。最近、日本法人を設立し、製品開発から販売・サポートまでを一貫して担えるようにして同社の技術を日本市場にも展開している。
ブルーイノベーションは、複数のドローンやロボットを遠隔・統合管理する自社開発システム「Blue Earth Platform」(BEP)を生かし、社会インフラ、自治体、企業に向けたドローンDXソリューションを幅広く提供。公共・民間の双方で多数の導入実績を重ねている。
MOUに基づき、Aeroprobingは製造・販売・メンテナンス・アフターサポートまでを担う製品供給の中核を担う。ブルーイノベーションはAeroprobingの製品とBEPを接続し、ドローンを活用したソリューションを開発、グローバルな顧客の多様なニーズに応える統合型ソリューションを海外に広げていくことを目指す。
(藤原秀行)