2500億円、化学品領域の取り組み強化
商船三井は7月1日、石油や化学品など液体貨物を保管するオランダのタンクターミナル運営大手LBC Tank Terminals Group Holding(LBCタンク・ターミナルズ・グループ・ホールディング)の全持ち分を6月30日付で取得、買収を完了したと発表した。
持ち分の取得価格は17億1500万ドル(約2500億円)。買収の方針自体は今年3月に開示済み。
2019年にデンマークの船会社Nordic Tankers(ノルディック・タンカーズ)、24年に米国の鮒会社Fairfield Chemical Carriers(フェアフィールド・ケミカル・キャリアーズ)に続き、LBCタンクを傘下に収めることで、化学品領域の海上輸送に加え、陸上保管も取り扱うようにして専門的な物流サービスの体制強化を図る。
ケミカル物流のトータルロジスティクスサービス体制(プレスリリースより引用)
今後は脱炭素の促進のため、アンモニアや回収したCO2の輸送需要の拡大が見込まれることも念頭に置いている。
(藤原秀行)