名古屋大発のAIベンチャー・トライエッティング、新たに愛知のアオキスーパーと三栄商事から資金調達

名古屋大発のAIベンチャー・トライエッティング、新たに愛知のアオキスーパーと三栄商事から資金調達

需要予測や生産計画・人員配置最適化のツール販促目指す

名古屋大学発のAIベンチャー、トライエッティング(名古屋市)は7月8日、新たに愛知を地盤とする食品スーパーのアオキスーパー(同)、工作機械などの販売を手掛ける三栄商事(同)の2社から出資を受け入れ、資金を調達したと発表した。

累計の調達額は約11.3億円に到達した。2社の出資額は開示していないが、合計で数千万円とみられる。

 
 

トライエッティングはプログラミング不要で容易にデータの分析や業務自動化ができるノーコードのDXツール「UMWELT」(ウムベルト)を展開。「①いつ②何が③どれだけ売れたか」の3列のデータを用意すれば商品の需要予測や生産計画・人員配置の最適化を実現し、予測・計画業務の効率化と属人化解消を実現できるとみている。

「UMWELT」は製造業、飲食業、旅行業、物流業、不動産など、業種業態を問わず多様な事業者が採用している。


(トライエッティング提供)

トライエッティングは調達した資金を既存製品の販売促進、人員採用と組織体制の強化に充てる。

同社としてこれまで注力してきた「需要予測」の技術に加え、シフト作成AI技術で培った「組み合わせ最適化」技術を融合した「複雑な計画業務の自動化」を実現し、「物を作って、運んで、販売する」予測・計画業務の効率化と属人化解消をサポートしていくことを目指す。

今回資本提携したアオキスーパーとは人員と物流計画の最適化、三栄商事とは生産計画の最適化に関してそれぞれ協力する。

 
 

(藤原秀行)

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