T2と月桂冠、鈴与が自動運転トラックで関東~関西間の日本酒幹線輸送を実証

T2と月桂冠、鈴与が自動運転トラックで関東~関西間の日本酒幹線輸送を実証

片道計3回予定、実用化目指す

鈴与と自動運転トラック開発を手掛けるT2、月桂冠の3社は7月9日、T2の自動運転トラックで日本酒を幹線輸送する実証を同日、関東~関西間の高速道路一部区間で始めると発表した。

鈴与は以前から月桂冠の物流を担っている。日本酒の輸送も昨今のドライバー不足や「2024年問題」の影響を無視できなくなっているため、3社で幹線輸送の一部自動化にトライすることにした。

 
 

実証では、京都市の月桂冠の物流拠点から神奈川県厚木市の鈴与の拠点までを結ぶ高速道路の一部区間で、T2の自動運転トラックを用いて月桂冠の「つき」2Lパックなどの日本酒を運び、商品の品質に影響がないかなどを見極め、早期の実用化を目指す。

自動運転はドライバーが同乗し、有事の際はすぐに運転を代わることができるよう待機する「レベル2」で実施する。


T2の自動運転トラック


実証で輸送する月桂冠「つき」2Lパック(いずれも3社提供)

実証の概要
時期:2025年7月9日以降、計3回(片道)を予定
場所:月桂冠の物流拠点(京都市)→鈴与の物流拠点(神奈川県厚木市)を結ぶ関東・関西間の高速道路上の一部で実施
役割:月桂冠 貨物の提供、鈴与 貨物の受け入れ、T2 全体マネジメント、実験用車両の提供
積載:月桂冠「つき」2Lパック
検証内容(全ての実証はドライバーが乗車し、レベル2相当で実施):
・貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルート及び走行リードタイム検証
・想定したオペレーションパターンの有効性検証

3社は、今回の実証結果を踏まえて、T2のレベル2自動運転トラックによる商用運行および2027年から開始する「レベル4」(特定条件下での完全自動運転)の自動運転トラックでの連携も検討する。

 
 

(藤原秀行)

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