将来宇宙輸送システム、JAXAと「水平着陸式宇宙輸送システムの軽量機体の設計・製造」に関する共同研究を開始

将来宇宙輸送システム、JAXAと「水平着陸式宇宙輸送システムの軽量機体の設計・製造」に関する共同研究を開始

26年3月まで、具体化目指す

宇宙往還が可能な輸送システムの実現に取り組むスタートアップの将来宇宙輸送システム(ISC)は7月9日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同研究「水平着陸式宇宙輸送システムにおける軽量機体の設計・製造の研究(その2)」を開始したと発表した。

輸送システムの打ち上げや着陸の方式は検討を進めているが、「水平着陸式」は滑走路を用いた運用が可能となることから、将来の運用コストや整備のしやすさで大きな優位性を持っており、運用・コストの面で優れたシステムのため、技術者などの間で有力な選択肢と考えられている。



一方で機体の熱負荷増大や、耐熱材(タイルなど)や翼自体の重量増加、飛行制御の複雑性など技術的な課題も少なくないため、機体の軽量化や熱負荷低減、飛行制御などの要素をバランス良く設計することが重要という。

今回の共同研究はISCが構想する水平着陸式宇宙輸送システムをベースに、JAXAが有する有翼宇宙機の設計解析技術を活用し、軽量機体の設計・製造技術の具体化を目指す。

研究の概要
共同研究機関 :JAXA研究開発部門 第四研究ユニット
研究期間   :2025年3月〜2026年3月
主な研究内容 :安定飛行可能な軽量機体形状の概念設計、軽量機体構造の詳細設計と重量評価、成果のまとめ

ISCは2040年代に、地球周回軌道(高度400km程度)に最大10tの物資を投入できる能力や、50人程度の人員または同等の物資を輸送する能力などを有するSSTO(Single Stage To Orbit、単段式宇宙往還機)「ASCA3」(アスカ・スリー)を実現することを目標に掲げている。

(藤原秀行)※ISC提供

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