中国イーハン製で最大ペイロード250kg、災害時や過疎地域の交通手段に活用目指す
一般社団法人SkyMobilityJAPAN(スカイモビリティ・ジャパン、石川県珠洲市)と一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会(岡山市)は7月19日、珠洲市で8月13日に国内初となる中国EHang(イーハン)製「空飛ぶクルマ」のeVTOL(垂直離着陸型航空機)「EH216L」(最大ペイロード250kg)の試験飛行を実施すると発表した。
EH216Lは「空飛ぶクルマ」の中でも物資輸送に特化しており、人間が乗り込むことは想定していない。人の輸送よりも早く社会実装にこぎ着けられると関係者の間で期待が高まっている。
今回の試験飛行は2024年の能登半島地震と豪雨災害で甚大な被害を受けた能登半島で、災害復興支援と次世代モビリティの実用化を目指すのが狙い。日本で空飛ぶクルマの社会実装に向けた重要な第一歩になると意気込んでいる。
実験飛行は技術実証に加えて、災害時の迅速な救援物資輸送、過疎地域の新たな交通手段確保も視野に入れている。日本の気象条件下での飛行性能や離着陸操作の安全性などをチェックする。
両者は今回のイベントのスポンサーと今後の事業展開における協力事業者を募集している。
EH216L
試験飛行の概要(いずれも両者提供)
(藤原秀行)