T2、外食チェーン向け包材の幹線輸送で自動運転トラック活用の実証開始

T2、外食チェーン向け包材の幹線輸送で自動運転トラック活用の実証開始

三井物産SSやザ・パックと連携、関東~関西間を計4回走行予定

T2は7月22日、三井物産サプライチェーン・ソリューションズ(MSS)、紙袋など包装資材を手掛けるザ・パック(大阪市)の両社と連携し、自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証を7月10日に関東~関西間の高速道路一部区間で開始したと発表した。往復で計4回の走行を予定している。


ザ・パック東京工場とT2のトラック(T2提供)



2027年からの「レベル4」自動運転(特定条件下での完全自動化)トラックによる幹線輸送開始を目指すT2と、外食チェーン向け配送を担い、サプライチェーン最適化を推進するMSS、外食チェーン向け製品を手掛け、運送効率化を目指すザ・パックの3社の思惑が一致した。

T2が開発したレベル2自動運転(ドライバーが同乗し、トラブルがあった場合はすぐに運転を引き継ぐ)トラックを用いて、関東と関西にそれぞれ所在しているMSSの物流拠点、ザ・パックの工場の間を結んで貨物を運び、自動運転による持続可能な物流オペレーションが実現できるかどうかを検証する。

T2は今回の実証結果を踏まえ、27年に始めるレベル4自動運転トラックによる幹線輸送でも、MSSやザ・パックと組むことを検討する。

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事