関連事業拡大を図る
オリックスは7月18日、傘下で船舶仲介を手掛けるソメック(東京都港区浜松町)の普通株式の7.5%を、常石造船グループの神原汽船(広島県福山市)と、尾道造船(神戸市)の2社に譲渡したと発表した。譲渡額は開示していないが、数億円とみられる。
オリックスのソメックへの出資比率は70%から62.5%に変わる。既存株主の双日(出資比率20%)、今治造船グループの正栄汽船(10%)はいずれも継続保有する。
両社の資本参画により、ソメックは国内の船主、造船所、商社、海運事業会社といった日本の海運業界を代表する企業が株主に名を連ねる。多様な株主の知見やネットワークを活用し、既存の船舶仲介ビジネスを拡大するとともに、海運関連企業間の連携による新規事業の開発を目指す。
オリックスは今年3月、双日が船舶トレーディング事業を分社化したのに伴って立ち上げたソメックの株式を取得、船舶関連事業を拡大している。神原汽船や尾道造船からソメックへの出資を受け入れ、結び付きを強化して同事業の拡大を図る。
(藤原秀行)