「ばかうけ」の栗山米菓、荷待ち・荷役時間を従来比3分の1の平均1時間まで短縮

「ばかうけ」の栗山米菓、荷待ち・荷役時間を従来比3分の1の平均1時間まで短縮

バース予約システムや賞味期限表示簡素化、パレット化など推進

人気商品「ばかうけ」シリーズなどの米菓を製造・販売する栗山米菓(新潟市)は7月28日、「物流2024年問題」への対応として、2023年11月から現場主導で進めてきた物流改革の成果を取りまとめた。

バース予約システム採用や賞味期限の表示簡素化、ばら積みからパレット積みへの段階的な切り替えなどを推進。荷待ち・荷役時間を平均3時間から1時間へ3分の1に短縮できたほか、幹線便のパレット化率を今年5月時点で60%まで高められているという。



同社は数年前から繁忙期や天候不順時にトラック不足が顕在化するなど、「物流2024年問題」への対応を迫られたため、菓子業界で複数立ち上がった対策を講じるための会議体に参加し、連携しながら自社としての改善施策を具体化していった。

23年に経済産業、農林水産、国土交通の3省が取りまとめたガイドラインで「荷待ち・荷役作業等時間2時間以内ル-ル」に則り、改善を進めている。

今後の目標として、パレット化率を80%までさらに高めるほか、賞味期限年月表示の対象商品をさらに10品拡大、パレット単位での共同配送事例を増加(地域メーカーとの連携強化)もそれぞれ掲げている。


パレット化したトラックの荷台

(藤原秀行)※いずれも栗山米菓提供

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