商船三井、フィリピンで運営の海事教育機関が日本の商船高等専門5校と国際交流強化へ包括協定締結

商船三井、フィリピンで運営の海事教育機関が日本の商船高等専門5校と国際交流強化へ包括協定締結

未来の海技人材育成図る

商船三井は7月30日、フィリピンで運営している商船大学「MOL Magsaysay Maritime Academy」(MMMA)が今年7月、日本国内の商船高等専門学校5校(富山高等専門学校、鳥羽商船高等専門学校、広島商船高等専門学校、大島商船高等専門学校、弓削商船高等専門学校)との国際交流プログラムで協力する包括協定を締結したと発表した。

各校の教員、学生、学術情報の交換を通じて交流機会の向上を図り、相互の研究・教育プロセスの強化、グローバルな視野を持った未来の海技人材の育成につなげていくことを目指す。




(商船三井提供)

協定に先立ち、MMMAは今年3月に大島商船高等専門学校の学生4人(うち女子1人)および教員2人と、東京海洋大学の学生6人(うち女子2人)をそれぞれ1週間ほど受け入れ、国際交流プログラムを実施した。参加学生はMMMA学生と寝食を共にし、同じ講義を受け、学内のシップインキャンパスにある操舵室や機関室のシミュレータ、船舶の実機を用いた実習に参加した。

両校によるCultural Showも開催し、日本とフィリピンそれぞれのダンスやポップミュージック、伝統舞踊などを披露した。

包括協定を結んだことで、これまで1校のみが対象だったプログラムが全5校参加可能となる。国際交流の深化・学びの多様化を図り、海運の未来を担う若者をより強力に支援する。

MMMAは、パートナーのフィリピンの船員配乗会社Magsaysay Maritime(マグサイサイ・マリタイム)と共同で設立した教育機関。

(藤原秀行)

雇用/人材カテゴリの最新記事