出入口や作業場で撮影のデータ活用、最近の動き把握も
ネットワークカメラなどを手掛けるi-PROは7月31日、エッジ記録型クラウドカメラサービス「i-PRO Remo.(アイプロ リモ)」に関し、物流拠点などでAIカメラが読み取ったトラックのナンバー情報を現場の稼働管理や効率化に活用できる新しい機能を9月に標準搭載すると発表した。
トラックの入退場時間や作業時間を出入り口や作業場に設置しているAIカメラが自動で記録するとともに、過去からの変化傾向や長時間滞在トラックの割合などをi-PRO Remo. Serviceのダッシュボード上にグラフで分かりやすく表示する。問題が見つかった時には、録画の映像を確認することで、具体的な課題解決に結び付けられると見込む。
新機能はi-PRO Remo. 契約ユーザーであれば追加費用なく使用できる。業務改善系AIアプリケーションを標準で使える「TrAI(トライ)」の利用とi-PRO Remo. を組み合わせ、物流倉庫におけるさまざまな角度からの効率策の仮説構築/検証を行えるようになると想定している。
対応カメラは、遠距離撮影が可能な高倍率ハウジング一体型カメラ、夜間撮影に適したIR-LED内蔵カメラ、省スペースに設置可能な小型AIカメラ「i-PRO mini」など多彩なラインアップを準備している。
傾向分析として例えば、2時間以上滞在していたトラックの割合や、前月との比較などを表示、最近の動きを把握できると見込む。
このほか、管理対象のトラックナンバーを事前に登録し、そのトラックだけを時間集計することが可能。従業員の車など、対象外リストを登録することで除外して集計することもできるという。
(藤原秀行)※いずれもi-PRO提供