物流パートナーのマッチングや企業間連携による改革を支援
三菱地所系の東京流通センター(TRC)は8月1日、テナントの物流経営課題解決を推進する新たな取り組みとして、「CLOサポートユニット」を立ち上げたと発表した。
政府が2026年4月から、一定規模以上の企業に対して物流統括管理者(CLO、Chief Logistics Officer)の設置を義務付けるのを受け、対応を強化する。
CLOは従来の物流部門の枠を超え、サプライチェーン全体を俯瞰し、経営戦略と連動した物流戦略により企業の行動変容をリードする存在と位置付けられている。企業の競争力強化、社会課題への対応、テクノロジー活用によるDX推進など、物流を単なるコストセンターではなく、価値創造の源泉として捉える視点が求められている。
より高度かつ幅広い知識を必要とするCLOをサポートし、各企業の物流経営課題解決を通じて物流業界全体の課題解決を実現するため、「CLOサポートユニット」の設立にこぎ着けた。これまで培ってきた専門的な知見を活かし、実践的なサポートを提供していくことを想定している。
(TRC提供)
具体的な取り組みとして、企業間の提携に向けたマッチング支援、企業間連携促進による改革支援、TRC内に設けている自動化・効率化に関する独自のショールーム「TRC LODGE」に参画している企業の紹介によるソリューション提案などを想定している。
(藤原秀行)