手すりメーカーのナカ工業、Shippioのデジタルフォワーディングサービス導入

手すりメーカーのナカ工業、Shippioのデジタルフォワーディングサービス導入

ブラックボックスだった情報を可視化、社内のコスト意識向上

Shippioは8月1日、手すりやLED建築照明など建材製品の開発・製造を手掛けるナカ工業(東京都台東区東上野)が、Shippioのデジタルフォワーディングサービス「Shippio Forwarding」を導入したと発表した。

ナカ工業は部品・原材料(コイル材・樹脂コンパウンド)から最終製品の組み込みまで一気通貫で自社管理している。従来、海上輸送は中国現地工場に任せており、運賃や現地の諸費用の内訳が不透明で原価構成が把握できない「運賃のブラックボックス化」が長年の課題になっていたという。



貿易実務が担当者1人に集中し、日々数十件に及ぶメールや電話対応、紙書類の保管、検索工数などが発生、本来注力すべき購買業務に時間が割けなかった。そのため、Shippioのサービス利用開始に踏み切った。

これまで不透明だった輸送費の内訳が明確になり原価構成が可視化。値上げ要請にも根拠を持って対応できるようになり、工場や購買部門のコスト意識も向上したという。

また、情報共有や確認の工数が減り、原価分析や価格交渉といったコアの購買業務に集中できるようになった。書類の電子化とクラウド上での一元管理で誰でも状況を把握できる体制が整い、属人化リスクが低減。新任担当者への引き継ぎも円滑に行えるようになった。

このほか、リアルタイムで進捗を共有できるため「言った・言わない」の認識ずれや連絡ミスを解消、業務のスピードと正確性の向上につなげられた。


(Shippio提供)

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事